ママ友付き合いは子どもが中心の交友関係で、学生時代のような友達付き合いと同じというわけにはいきません。ささいなことがきっかけで、こじれてしまうことも多いといいます。今回はそんなママ友付き合いで、とんでもないママ友と出会ってしまった筆者の知人、Oさんが経験したお話です。
ママ友の本性
「クリーニング代渡すね! コーヒーってなかなか落ちないし……」
Fさんは申し訳なさそうな顔をして財布からクリーニング代を渡そうとしましたが、Nさんは「わざとじゃないから」と断り、ランチ代を置いて先に帰ることに。
「あのワンピース、めっちゃ高そうだったよね。ちゃんと落ちるといいね」
実はNさんはママ友の中でもお金持ちのお家の奥様だったので、普段から上品で高級そうな服を着ていたのです。
「ほんと、あのワンピースね……」
FさんはNさんが帰って行くのを見送った後、意味ありげに笑い出しました。
「どうしたの?」
Oさんが尋ねると、Fさんの口から出たのは信じられないセリフでした。
「似合いもしないのに私が欲しかった高いワンピース着てたから、わざとコーヒーかけてやったの! お金持ちだし、きっとクリーニング代も受け取らないだろうと思って」
「え……わざとだったの?」
なぜか得意げなFさんをよそに、Oさんを含む他のママ友たちは絶句。
「そ、そろそろ帰ろうか……」
Oさんがそう言ったのをきっかけに、その場は解散となりました。
わざとコーヒーをかけるというFさんの行動にドン引きしてしまったため、OさんたちはそっとFさんから距離を置き、二度とランチには呼ばなかったそうです。
自分の欲しかったワンピースを着ているという理由だけで、高い服にコーヒーをかけられたらたまりませんね。そういう危険な人物からは離れて正解でしょう。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子