節約意識を持って生活することはとても大切です。しかし、度を越えた節約はマナー違反に当たることも少なくありません。これは筆者が実際に体験した義両親のお話。あまりにケチケチしていた義両親が受けた報いとは──?

ケチな義両親

私の義理の両親は、節約を通り越してケチに近い価値観を持っています。
ただ不思議なのは、自分たちのことには惜しみなくお金を使うのに、他人に関しては驚くほどお金を払うことに嫌悪感を示すこと。

義両親は、自分たちが新しい物を購入して、使っていた物が不要になった場合は、必ず我が家に持ってきます。
どれも処分にはお金のかかる物ばかりで、使えるものはほとんどありません。

家族の誕生日などもすべてリサイクル品を探し出し、他人に新しい物を買うことは一切しませんでした。

実母の他界

結婚当時、私の父はすでに他界していましたが、結婚して10年が経った頃、闘病していた実母が他界しました。
義両親に訃報を伝えたとき、義母に「え? 死んだの?」と言われ、私はとても嫌な気分に。
それでもお通夜とお葬式の案内をすると、参列するとのことでした。

私には妹がいますが、妹の義実家は車で8時間以上かかる地方にあります。
妹の義両親は、わざわざ泊りがけで参列してくれて、御香典は10万円も包んでくれました。
宿泊代や交通費はこちらで持つと言ったのですが「私たちのことは気にせずに、お母さんを偲んであげて。」と言ってくれて、優しい心遣いに感謝していたのです。

ひんしゅく

実母の妹や弟(叔母・叔父)のお香典も10万円、私のいとこたちは3万円ずつ包んでくれたのですが、何と! 義両親のお香典の金額は5,000円でした。

そのくせ精進落としは人一倍飲んで食べて、香典返しも「2人で来たんだから!」と2つ持って帰る始末。
妹の義両親との違いに、私は顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。

この様子を見ていた親戚は、「何だあれは!」「マナー違反にも程がある!」とご立腹。
「あんな人たちもいるのねぇ。」と思いきりひんしゅくを買ってしまいました。