お盆には亡くなった方が現世に帰ってくるという迷信がありますが、もしかすると本当に帰ってきてくれているのかもしれません。毎年お盆にはお墓参りをする私ですが、この年はいつもと何かが違ったのです。亡くなった祖父に会えた気がした、私の体験談を紹介します。

夕方のお墓参り

私たち家族は毎年、お盆とお正月の午前中にお墓参りをします。しかし、今年は家族で親しくさせていただいていた友人の初盆。遠方にある友人のお墓まで参らせてもらうことにしました。

そのため例年はかならず午前中に参るご先祖様のお墓に到着したのは、あたりが少し薄暗くなった夕方になってしまいました。いつも太陽のある時間帯に訪れるお墓は、夕方になると雰囲気が違って感じます。

家族の誰かがなにかを発したわけではないのですが、その雰囲気を全員が察知してなんだか少ししんみりした空気が流れます。

普段のお墓参りではお墓の清掃をしてろうそくと線香を焚き、手を合わせるだけなのです。しかしなぜかその日は「亡くなったじいちゃん、たばこが好きだったよね。亡くなる直前はたばこを我慢するのがつらそうだったね。」とたばこの話題になりました。