もちろん、姑と良好な関係を築けている家庭もありますが、相性は人それぞれ。
どうしても難しいこともありますよね。
今回は、イジワル姑との関係が劇的に変化した、筆者の知人A子から聞いたお話です。
色々な経験を積んできた主婦
私は、最近1人息子が成人してようやく子育てが一段落したアラフィフ。
これまで、育児に家事に仕事に、と怒涛の日々を送ってきました。
振り返ってみると、決して楽しいことばかりではありません。
息子が産まれる直前に実母が亡くなり、悲しみのなか出産。
障がいを持つ息子を育てるのは大変で、夫ともよくケンカしていました。
それでも、とても充実した日々だった、と断言できるのには、とある人との思い出があるからです。
姑の嫁いびりが酷かった
その人物こそ、今も1番印象深く覚えている存在、姑。
結婚してからというものの、姑には『1人息子を盗られた!』と思われていたようで、ずっとイジメられていました。
姑とは同居していて、実家も県外と遠かったため、逃げ場もありません。
夫に相談することもありましたが、マザコンなので結局私が孤立。
そのため、ひたすら陰湿でネチネチしたイジメに耐える日々が続いていました。
イジワル姑が【認知症】に
結婚して15年目を迎えた頃、なんと姑が認知症に!
1人では何もできなくなってしまい、部屋の掃除やお風呂、トイレの世話まで私が担っていました。
一時は施設に入所してもらうことも考えましたが『この家にいたい!』という姑の主張に逆らうことはできず。
夫はマザコンなのに面倒ごとが嫌いだったので、姑の身の回りの世話はすべて私が行うようになっていました。始めは、憎い姑の介護をするなんて、嫌で嫌で仕方がありませんでした。
しかし、介護をしなかったことで、自分に後悔や罪悪感が残ってしまうのではと感じたのです。姑は認知症になったことで気持ちまで弱ってしまったのか、私へのイジメもチクチクと憎まれ口をたたく程度になっていました。もう10年以上一緒にいると、私も図太くなったのか、自分の身は自分で守ろうと、少しずつ言い返したり聞こえないフリをしたりしてあしらうように。すると、私の心にも変化が。
昔は嫌いで嫌いで仕方なかったはずなのに、その憎まれ口すら愛せるように!
亡くなった実母のことも想いつつ、姑の介護に奮闘するようになっていました。