健やかなるときも病めるときも……お互いに思いやりの気持ちがなければ、結婚生活は長続きしませんよね。これは筆者の友人・T代から聞いたT代が病気と闘っていたときのお話。相手を思いやれないT代の夫が放った衝撃の一言とは?
思わぬ大病
私は夫と息子の3人家族です。
風邪もひかないような、元気が取り柄だった私は、息子が小学校1年生のときに、甲状腺がんがわかり、手術のため10日ほど入院することになりました。
息子がまだ小さく、夫も仕事が多忙だったため、私は近所に住む義母に留守番をお願いすることに。
義母は「大丈夫よ。何も心配しないで。」と快く引き受けてくれました。
息子も事情を理解し「ママ、頑張ってね!」と元気づけてくれたため、安心して入院生活を送ることにしたのです。
夫の電話
大したことないと言われていた手術でしたが、私にとっては術後の痛みも強く、全身麻酔による後遺症でひどい頭痛に悩まされていました。
術後1週間ほど経った頃、夫が急に電話をかけてきました。
病室では電話の使用が禁止されているため、やっとの思いで談話室まで歩き、電話を掛け直すと、夫は「K(息子)の躾がなってないって、おふくろが怒ってるぞ。」と言うのです。
私は「あなたがいるんだから、見てあげてよ!」と言うと、「K(息子)は俺の言うことは何も聞かない。それを見ていたおふくろが、父親の言うことを聞かないなんて、お前の躾がなってないって怒ってるんだよ。確かにお前の育て方が悪いんだ!」と電話口で怒鳴りつけてきたのです。
怒り
身体の痛み、副作用の頭痛、苦しいリハビリ……心配でもしてくれているのかと思った私がバカでした。
こんな大変な状況のときに、そんな内容でわざわざ電話をしてきて、なおかつ怒鳴りつけるとは!
私は怒りが頂点に達し、「今、あなたが私に言ったことは一生忘れない。退院したら話し合うことがあるから、時間を作って。」と言って電話を叩き切りました。