節約は大事なことですが、度を越えてしまうと『ケチな人』というレッテルを貼られてしまうことになります。これは筆者が実際に体験した義母のお話。節約に命を懸ける義母が起こしてしまったトラブルとは──?
節約に命懸け
私の義母はとにかくケチです。
節約に命を懸けていて、払うお金は少しでも減らしたいと、周囲から見れば無謀なことにも平気で挑戦します。
安売りをしているスーパーまで1時間以上かかる道のりを自転車で行って帰れなくなったり、先着50名様限定の安い卵を買うためにオープン前から並んで熱中症になったり……。今まで義母の節約精神が原因となったトラブルがいくつか引き起こされていました。
合格祝い
ある時、義姉の子どもが大学に合格し、みんなでお祝いをすることになりました。
会食の場所は義姉の知り合いのお店。
個室でのんびりできるお店で、味も美味しいと評判だったため、私たちは楽しみにしていました。
お祝いの日当日、私たち家族が予約された個室で待っていると、義母が大きな段ボールを抱えて部屋に入ってきました。
夫が「おふくろ、それ何?」と聞くと、「飲み物よ!」と嬉しそうにペットボトルの飲み物を出し始めたのです。
禁止
そのお店は割烹料理屋さんで、当然持ち込みは禁止。
そのことを夫が伝えても「個室だし、わからないでしょ! 飲み物は高いからね。」と義母はテーブルの上に飲み物を並べ始めてしまいました。
するとそこへ、お店の人がオーダーを取りにやって来て、机の上に並べられているペットボトルを見ると一瞬とても困ったような顔をしました。
「申し訳ありません、当店は持ち込みは禁止させて頂いていますので。」
そりゃそうだと思ってみていると、義母は「はぁ……。」と不満そうな顔。
しかし、そこから修羅場が始まったのです。