他のお客さんから話しかけられた
A子が洋服屋で買い物をしていたとき、50代くらいの女性客に話しかけられました。
A子は話しかけやすい、優しそうな雰囲気の持ち主。これまでも、道を尋ねられたり、写真撮影をお願いされたりと、見知らぬ人から声をかけられることがよくあったのです。
女性客から「最近の洋服って、ダボッとしていてスタイルが悪く見えない?」と話しかけられたA子は、軽く驚きながらも「そうですね。流行なんでしょうねぇ」と適当に返答していました。
雑談は続き……
女性客は「この年になると、ダボダボすぎるとだらしなく見えて難しいのよ」「でもピタピタは着られないし。若作りしてるって思われるでしょ?」と、続けてA子に話しかけてきます。
話好きの女性なのかな? と思ったA子は、自分が買う洋服を物色しながら、「あぁ、そうですか」と、当たり障りのない返事をのんびりとしたそうです。
するとその女性客はA子の適当な返事に不機嫌になったのか、憮然とした態度で「細身のシャツって、どこに置いてある?」と尋ねてきました。
A子はそのお店に何度か訪れていた常連客。「シャツなら、あっちにありましたよ」と、親切心で売り場の場所を教えてあげました。
すると女性客は急に怒り出し、「あなた、態度が悪いわね! 客に失礼よ!」と怒鳴ってきたのです。
女性客は、もしかして?
そこでやっと、A子は自分が店員と間違えられたことに気付きました。女性客は、店員に雑な接客をされたと思い込んで、怒ってきたのです。
A子は「私は店員じゃなくて、客なので」と伝えると、女性客はA子をにらみつけてきました。そして「紛らわしいわね! 客なら客らしくしなさいよ!」と怒鳴ってお店を出て行ったのです。
間違えて恥ずかしかったのかもしれませんが、「間違えてごめんなさい」と謝罪されるかと思いきや、まさかの逆切れ!
女性客の怒鳴り声を聞いた本物の店員が出てきて謝罪されましたが、A子は理不尽すぎる言い分にあ然としました。
着ていた洋服が店員っぽかったのか、良かれと思ってきちんと洋服をたたんでいたのが悪かったのか……。今でも原因は不明だそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子