親が子どもの前で元気を取り繕っていても、いつも一緒にいる子どもには親の気持ちが手に取るようにわかるのかもしれません。これは筆者の体験エピソード。離婚直後で不安定な私を支えてくれた息子との思い出です。

離婚直後

私が離婚をして息子と2人で暮らし始めた頃のお話です。
離婚の際に義実家とかなりもめて、一連の騒動で疲弊して落ち込み、精神的にも参っていました。

息子の前では元気を取り繕っていたのですが、仕事で失敗してしまったある日、私は感情が不安定になって、家に帰ってくると同時に涙があふれて止まらなくなってしまったのです。

息子に心配をかけるので、息子の前で泣くことだけは避けたかったのですが、一旦爆発してしまった感情は抑えられませんでした。

息子のお絵描き

保育園から一緒に帰ってきた息子は、私には何も言わず、いきなりリビングでお絵描きを始めました。
私はなんとか自分の感情を抑えようと努力をしたのですが、なかなか気持ちが切り替えられませんでした。

リビングの方を見ると、息子は一生懸命クレヨンで絵を描いていました。
しばらくすると、息子が「ママ♡」と声をかけてくれて、描いていた1枚の絵を渡してくれたのです。