もし友人に高価なものを借りて、それを汚してしまった場合、弁償をするか、せめてクリーニング代を払うのが当たり前ですよね。しかし世の中には色々な理由をつけて弁償から逃れようとする人もいるようで……。今回はママ友に貸した大事なものを汚されてしまった経験のある筆者の知人Yさんから聞いたお話です。
ブランドバッグを貸したら……
Yさんは独身時代に自分で買ったブランド物のバッグを大切に使っていました。
ある日仲の良いママ友のひとりが、Yさんにあることを頼んできたのです。
「同窓会に行くから、いつも持ってるあのブランドバッグを貸してくれない?」
「え、結構古いものだけど」
「古くてもいいの! お願い貸して!」
普段はあまりママ友と物の貸し借りをしないYさんでしたが、ママ友の熱意に負けて貸すことに。
しかし数日後、返ってきたバッグには大きなシミがついていました。
「ごめん! コーヒーこぼしちゃって」
薄いベージュのバッグだったため、大きく広がったコーヒーのシミが目立ち、見るからに悲惨な状態になっています。
「急いで拭いたんだけどとれなくて。でも古いバッグだし、弁償とかはしなくていいよね?」
「ええ!?」
ママ友の発言に、思わず大きな声で聞き返してしまったYさん。
「え、もしかして弁償とか期待してる? 無理だよー、うちお金ないからバッグ借りたんだし」
「そんな……」