親友も恋人も同じくらい大切な存在で、どちらかを選べと言われても選べない人がほとんどなのではないでしょうか。今回は彼氏に自分よりも友達を選ばれ、無実の罪に問われた経験のある筆者の知人Tさんに聞いたお話です。
意外な真実が発覚
「突然ごめん」
数週間後、失恋の痛手から少し立ち直りかけていたTさんのもとに、なんと彼から電話がかかってきたのです。
「どうしたの?」
彼の口から聞かされたのは、思いがけない真実でした。
「俺、〇〇の妹から告白されたんだよ、それで〇〇に聞いたらさ……」
彼の長年の親友である〇〇さんには、2つ年下の妹がいることはTさんも聞いたことがあります。
彼が言うには、その妹が彼を好きで、親友は彼と妹を付き合わせたかったために、Tが浮気していると嘘をついて別れさせようとしたというのです。
「まさかそんなことするなんて思わなかった、もちろん断ったよ。〇〇ともしばらく距離を置く。だからもう一度会ってもらえないかな?」
彼は復縁したいようでしたが、Tさんには別れ際の彼の冷たい目つきが忘れられませんでした。
それに何より、Tさんの言うことは全く聞き入れず、親友の言うことしか信じなかった彼に愛想が尽きてしまっていたのです。
「無理無理、その妹と付き合えばいいじゃん」
Tさんはそう言って電話を切ったそうです。
親友が嘘をつくわけがないと思ったのかもしれませんが、真実をろくに確かめもせず、親友の言い分しか聞かずに判断したのが間違いでしたね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子