困った時にはお互い様ですから、急用ができた時などにママ友同士で子どもを預け合った経験のある人も多いのではないでしょうか。しかしその用事が全くの嘘であることがわかったら、あなたはどうしますか? 今回はそんな嘘の用事で子どもを預かった筆者の知人Mさんのお話です。
ママ友の子を預かることに
Mさんは小学校低学年の子を持つママ。
ある日、近所に住む同じクラスのママ友が突然Mさんの家を訪ねてきました。
「先日姑が急に亡くなってしまって…… 夫の実家に誰もいなくなるから、実家を処分することになって。それでね、これから実家の片付けをする間、夕方から夜までうちの子を預かってほしいの」
「それはご愁傷様でした……片付け大変よね、私も経験したからわかるわ」
Mさんは昨年母を失くしているため、人が亡くなった後の手続きや片付けがどんなに大変かを理解していました。
そしてそれから平日の放課後は毎日ママ友の子をMさんの子と一緒に下校させ、ママ友が実家から帰って来る夜の19時頃まで預かることになりました。
ママ友の嘘が発覚
それから毎日のように子どもが家の前で待つようになり、ママ友の子を預かることになってから、約1ヶ月が経ちました。
さすがにもう片付けは終わっている頃であるはずなのに、片付けはどうなったか尋ねてもはぐらかされてしまいます。
「いったいいつまで預かったらいいのかな…… 」
Mさんはママ友の子どもに、片づけがどうなったか聞いてみることにしました。
「おばあちゃんちはどうなったか、ママから何か聞いてる? 」
すると子どもはおやつを食べながらきょとんとした顔をしています。