筆者は祖父母にとても可愛がってもらいました。そのせいか「孫は目に入れても痛くないほど可愛い」という通説を信じています。しかし筆者の友人・Yの嫁ぎ先では少々事情が違ったようです。Yから聞いた驚きのエピソードをご紹介しましょう。

孫に興味のない「おばあちゃん」

私の義母は、孫にまったく興味がない人です。
私には2人の娘がいますが、妊娠中も出産後も、孫に関するお祝いなどは一切せず、私の家に遊びに来たり、義実家へ集まったりすることもほとんどありませんでした。

義父は大企業に長年勤めた人で、義両親は退職金などで悠々自適の老後を過ごしていたので、経済的に苦しい訳でもありません。
何でこんなに無関心なのか、夫も私も不思議に思っていたのですが、あきらめてお付き合いを控えていたのです。

娘の結婚

義実家とはほとんど交流のないまま、娘たちは大きくなり、長女が結婚をすることになりました。
相手のご家族との顔合わせをして、結婚式への打ち合わせが始まりました。

夫から長女の結婚のことを聞いた義母は、なぜかいきなり私に連絡をしてきて「相手の家柄は? 勤め先は? 結婚式場は?」などと根掘り葉掘り聞いてきました。
外面の良い義母のことです……きっと何か文句をつけたかったのでしょう。

しかし、今まで放っておかれた長女は「あの人だけは呼ばない!」と初めからいないこととして扱っていました。
私の両親にはとても可愛がってもらっていたので「○○(私の実家)のおじいちゃんとおばあちゃんだけに出席してもらうよ。」と言っていたのです。

義母の襲来

夫から自分が結婚式に呼ばれないことを聞いた義母は、いきなり我が家へ乗り込んできました。
今まで遊びに来たこともなかったのに、「おばあちゃんを式に呼ばないなんてどういうつもり!」と長女に喰ってかかったのです。

しかし、長女はとても冷静に「だって、あなたにとって私は必要ないんでしょ? だったら私にとっても必要のない人ってことでしょ?」と言い返しました。
確かに私の両親とは正反対の対応をされてきたのです。
長女が義母に対して何の感情もないことは、私にも痛いほど理解ができました。

長女に理路整然とやり込められた義母は、とても悔しそうに帰って行きました。