大人の女性が「皮膚科に通っている」というと、美容皮膚科を連想する人もいるのではないでしょうか? 美容皮膚科はお肌に対して意識が高い人が行くイメージですよね。今回はそんな皮膚科通いがきっかけで嫁姑問題に発展しかけた私の知人、Yさんに聞いたお話です。

アトピーで皮膚科通い

Yさんは子どもの頃から肌が弱く、アトピーに悩まされており、大人になった現在でも皮膚科への通院を続けています。

「あれ、Yさんこんなところでどうしたの」
ある日Yさんが皮膚科で貰った処方せんを持って調剤薬局に訪れると、出入り口でバッタリ近所に住んでいるお姑さんと出会いました。

「どこか悪いの?」
Yさんが通っている皮膚科は、いくつもの病院が入っている医療ビルの中にあります。お姑さんはYさんが何科の病院に行ったのかを知りたいようでした。
「あ、皮膚科です。定期的に通ってるので。お義母さんこそ、体調が良くないんですか?」
「私は眼科で、いつもの目薬を貰いに来ただけよ」
お姑さんはそう言いながら、何か言いたげにYさんが持っている処方せんを見ています。
「皮膚科ねえ……まあいいわ、じゃあね」
何かマズかったかな、と思いながらもYさんはお姑さんと別れ、受付で処方せんを渡しました。