ペットを飼ったら、大切なその子と一日でも長く一緒にいたいと思い、可愛がって大切にする飼い主がほとんどですよね。ペットを大切にできない人に、生き物を飼う資格はありません。今回は、ペットの命をあまりにも軽く考えている人に憤った経験のある、私の知人Aさんのお話です。

突然訪ねてきたママ友

Aさんは動物が大好き。犬や猫の保護活動で出会った男性と結婚し、一軒家を購入して数匹の犬や猫と暮らしています。

公園などで生まれたばかりの犬や猫が捨てられていれば連れて帰って里親を探したり、そのままAさんの家で飼ったりすることもよくあります。

「大切な命だからね、できる限り守ってあげたいの」
それがAさんの口癖になっていました。

そんなある日、Aさんのところにひとりの女性が訪ねてきました。
「あら、〇〇君のママじゃない。どうしたの?」
それはAさんの子どもと同じクラスの男児の母親。何故か手には、動物を入れるキャリーバッグを持っています。

猫を差し出して・・・

「あのね、この子うちで飼ってる猫なんだけど」
家のリビングに通されると、〇〇君のママはいきなりキャリーバッグを開けました。
「あら、かわいい猫ちゃん!」
キャリーバッグから現れたのは、毛足の長い1匹の猫でした。
「血統書付きなの、毛並みもきれいでしょ」
「うん、とってもきれいね! でもどうしたの? もしかして預かって欲しいとか?」
Aさんは今までにも、他のママ友が急に実家に帰らなければならない時などに数日ペットを預かったことがありました。