ジェンダーレスが一般的になりつつあるにもかかわらず、閉鎖的な社会では未だに古い価値観に則ったルールが蔓延っています。これは筆者が実際に経験した古い価値観にとらわれた業界のお話です。今でもこんな会社があるなんて……!
転職
私は以前、未経験の運送業に転職したことがありました。
かなりお給料が良かったことと、車の運転が好きだったことが転職の理由です。
入社後、トラックの運転経験がなかった私は、すぐに研修でトラックの運転を教育担当者に仕込まれました。
研修中に担当者がよく言っていたのは「うちの会社は年功序列が厳しいから。」ということ。
その時は適当に聞き流していたのですが、実際に仕事を始めると、とんでもないルールが存在していることがわかったのです。
時代錯誤な謎のルール
それは同じ場所へ納品へ行くときはもちろん、同じタイミングで出庫するときには先輩より先に行ってはいけないというルールでした。
とにかく何か一緒に行動するタイミングでは、必ず先輩を優先しろということです。
先輩といっても、その会社は私の父親くらいの年代の人が多く、当然私は一番若輩者。
女性ドライバーにアレルギーがある人ばかりだったので、同じ場所へ納品へ行くのに高速道路でわざとゆっくり走ったり、出庫準備をなかなかしなかったりと散々な嫌がらせをされました。