物事にはタイミングというものがあり、そのタイミングを間違えると大変なことになる場合もあります。今回はそのタイミングを間違えてしまったために、とんだ赤っ恥をかいてしまった私の知人、Eさんに聞いたお話です。
「続きまして当社社長、〇〇△△からのご挨拶です!」
司会の声が響き、ちょうど扉を開けて入ってきたばかりのEさんになぜかスポットライトが当たりました。
「え、何!? 私じゃないです!」
周りを見回すと、同期入社の仲間たちがぽかんとしてEさんの方を見ています。呆然とするEさんの後ろで、誰かがコホンと咳払いをしました。
「悪いが、通してくれるかな。君も早く席につきなさい」
後ろを見ると、それは社長でした。
「す、すみません!!!」
なんとEさんは、社長が入場するタイミングで会場に入ってしまったのでした。
電車のトラブルで入社式に遅れてしまったのは仕方がありませんが、タイミングが悪すぎましたね。その後Eさんはしばらくの間、同期や先輩から「よっ! 若社長!」と呼ばれるハメになったそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子