子どもの反抗期は誰もが通る道ではあるものの、家の中が殺伐としてしまうと悲しい気持ちになってしまいますよね。ただし中には子どもの正論にスカッとするケースもあるようです。これは筆者の友人・W子に聞いた反抗期の娘さんのエピソードです。
娘の反抗期
私には中学生の娘がいます。
私の夫は俗にいうエリートで、娘に過剰に勉強を押し付けるところがありました。
自分だけではなく、子どものことも全て成績で判断するところがあり、娘は小さい頃から遊ぶ暇もないほどの英才教育を受けさせられていました。娘は友達と遊ぶことも許されず、平日も休日も勉強漬け。私は夫を止めようとするも「お前は黙ってろ!いい成績をとれない奴は将来ダメになるぞ」と私の意見を無視し、娘に強いプレッシャーをかけ続けていたのです。
娘にその反動が来たのが中学生になった今です。夫が「勉強しろ」と言うたびに、
「うるせぇ!」
「勉強勉強って馬鹿の一つ覚えみたいに!」
と今までのうっぷんを晴らすかのように、強烈な反抗をするようになってしまったのです。
娘の本音
娘は私にも反抗はしますが、夫に対する態度とは明らかに違いました。
夫にはものすごい嫌悪感を抱いているようで
「お母さんは何でアイツと結婚しようと思ったの?」
「あんな父親あり得ない!」
と言い出す始末。
確かに、反抗期の娘の言動にはすさまじいものがありましたが、私は小さい頃から「勉強! 勉強!」と抑圧されてきた娘を知っているため、あながち反抗期だけが理由ではないのかも? と思っていました。
とどめの一撃
ある日、娘の期末テストの成績が悪かったことをきっかけに、夫の怒りが爆発してしまいました。
「どうしてこんな問題もできないんだ! 偉そうな口を聞くなら、やることをきっちりやってから言え!」と怒鳴る夫。
それに対し「顔も見たくない! 自分の価値観ばっかり押し付けてこないで!」と娘が反論しました。