急いで移動したい時や終電を逃した時などに非常に頼りになるのがタクシーです。ただ、運転手さんとのコミュニケーションの取り方次第ではトラブルが起きやすいのも事実です。今回は私が経験したタクシーにまつわるトラブルについてのお話です。
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終電を逃してしまい……

当時私は新卒で金融系の会社に入社したばかりでした。

仕事にまだ慣れていないうえに職場が激務で、就業時間内どころか、電車が動いている時間に仕事が終わらないこともしばしば。

その日も残業で終電がなくなったため、帰宅するためにタクシーに乗りました。

私が勤めていた会社は飲食店や居酒屋が立ち並ぶ大きな繁華街の近くにあり、電車がなくなった時間でも駅前には終電を逃した酔客を狙ってタクシーが何台も停まっていました。

「すみません、〇〇(地名)までお願いします」

行き先だけ伝え、疲れのためにぐったりとシートに体を沈めている私をチラッと一瞥して、運転手の男性は「チッ」と軽く舌打ちをしました。

元気な状態であればその時点でタクシーから降りることを考えましたが、なにぶん疲れ果てていたため、舌打ちは無視してそのまま乗り続けることに。