育ちはどうあれ、一生懸命努力してきた人間を蔑む権利は誰にもありません。施設出身の筆者の友人・O乃は結婚後に義母から嫌がらせを受け続けます。O乃に酷いことを言い続けた義母の真意とはどのようなものだったのか、O乃から話を聞きました。
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出自

私の高校時代の友人・O乃は幼い頃に両親を亡くし、児童養護施設で育ちました。O乃はとても努力家でポジティブな性格。クラスや部活動で多くの人から慕われる人物でした。

O乃は20代半ばで知り合ったN樹と結婚の話が進みました。しかしN樹の母親はO乃が施設育ちであることから結婚に反対。N樹の必死の説得によって、しぶしぶ結婚を許したのです。

暴言

結婚して2年後、O乃は待望の赤ちゃんを授かることができました。妊娠を一緒に喜んでくれると思っていた義母は、O乃達の想像を超える暴言を吐いたのです。

「頭の悪い子どもは産むな!」
「施設育ちの女が産む子どもなんてどうせ出来が悪いに決まってる!」

どうやらO乃の義母は、施設育ちであるO乃がどんな育ち方をしたのか知らなかったらしく、自分の偏見を前面に押し出してきました。

学歴

O乃は両親こそいなかったものの、大学は全額学校側が負担する奨学金で卒業するほどの才媛でした。卒業時も大学院へ進み、講師として学校へ残って欲しいと言われるほど優秀な人物だったのです。

孫の誕生を喜んでくれると思っていたO乃は、とてもショックを受けたと言います。義母の暴言にさすがに黙っていられなかった夫のN樹がO乃の学歴を話すと、義母は嫌々自分の気持ちを話し出したそうです。