片付けが大の苦手
Jさんは当時結婚して、新居に引っ越したばかり。片づけが苦手なJさんは、ハサミやボールペンなど普段よく使う小物や、化粧品の収納が上手にできず、部屋が散らかっていることに悩んでいました。
「そうだ! 収納ボックスを買おう! 」
Jさんはホームセンターで3段のカラーボックスを数個購入し、なんとか小物類を収納することができました。
しかし毎日使っているうちについ片付けがおろそかになり、カラーボックスの中はごちゃごちゃに。使ったら元の場所に戻せば良いのはわかっているのですが、ついそのまま放り込んでしまうのでした。
「これじゃ誰も呼べないや……」
ちょうど仕事が忙しい時期でもあり、暇になったらまた片付ければいいか、とそのままにしてしまいました。
急にお客さんが来ることに
そんなある休みの日、Jさんの家の近くに買い物に来ている義母から「近くにいるから新居に寄りたい」と連絡がありました。
「ああ、別にいいよー」
旦那さんが気軽にOKしてしまったため、数時間後には義母と一緒に買い物に出かけていた義妹、そして5歳の甥っ子が家に来ることになってしまったのです。
「もう、なんで勝手にOKすんのよ……」
Jさんは散らかった部屋を見渡し、とりあえず寝室の押し入れに物を押し込もうとして、はっと気づいたことがありました。
「絶対ここも開けるよね」
5歳の甥っ子は今やんちゃ盛り。「ここは入らないでね」と言ったところで、絶対に家じゅうのドアを開けて探検したがるであろうことは予想がつきました。
「あ、そうだ!」
Jさんはテーブルクロス用に買っておいたオシャレな布を押し入れから取り出し、ごちゃごちゃにものが詰め込まれたカラーボックスの上から被せて隠しました。
そしてその上にぬいぐるみや写真立てを置いて、さりげなく布を押さえました。
「これで目隠しはバッチリ!」
Jさんは安心して義母たちを待つことに。