子どもの反抗期に頭を悩ませている親は少なくないでしょう。しかし周囲に助けられることや、ハッとするような対応で癒されることもあるのではないでしょうか? これは筆者の家庭で起きた息子の反抗期にまつわるエピソードです。
小心者の息子
我が家は夫・息子2人・私の母の5人家族です。
私はかなり気が強い方ですが、母はとにかくおっとりとした人。
「お母さんみたいにのんびりした人から何で私みたいなのが生まれたんだろう?」とよく話すほど、母と私は正反対の気質でした。
上の息子は、小学校6年生頃から反抗期に突入しました。
息子はどちらかというと大人しくて小心者です。
私に口答えをすると10倍以上になって返ってくることがわかっていたので、私ではなく穏やかな母に八つ当たりをするようになってしまいました。
耳の遠い母
ある日、息子が母と話していると、耳の遠い母が何度も「え?」と聞き返していました。
母は生まれつき耳に障がいがあり、補聴器を使用していたのですが、特に男性の低い声は聞き取りにくかったのです。
「え?」と何度も聞き返されて、話の腰を折られることに腹を立てた息子は「もういいよ!」とイライラしながら席を立ち、「何なんだよ! ババア!」と吐き捨てるように怒鳴りました。