借りたお金をどうしても返せない事情がある場合は、救済してくれる制度があります。しかし、制度のメリットだけではなく、デメリットも理解した上で利用しなくては……これは筆者の友人・Oから聞いた、実際に体験したお金にまつわるエピソードです。
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身の丈に合わない買い物

私は、買い物でストレスを発散する癖があり、身の丈に合わない買い物もしてしまいます。
そんな結果、いつの間にか200万円近い借金ができてしまいました。

10年近く働いていた会社が倒産してしまい、転職もうまくいかず……収入は減ってしまったのに、買い物癖は治らず、借金の返済に苦しむようになってしまったのです。

救世主

そんなある日、スマホで『借金が0になる!』『国が認めた方法』などという謳い文句がある広告を見つけました。
すでに自転車操業になっていた私は、藁をも掴むような気持ちでフリーダイヤルに電話。
借金の相談をすると、債務整理を勧められたのです。

債務整理のことはよくわからなかったのですが、特別な事情でない限り借金が免除されて返済しなくてもよくなること、申し込みをした時点で督促がなくなることなどを聞きました。
債務整理のメリットばかりに目が行ってしまった私は、簡単な気持ちで弁護士事務所に債務整理を依頼してしまったのです。

債務整理

債務整理は依頼までは簡単でしたが、免除の決定が下りるまでの過程はかなり煩雑でした。
中でも毎月の収支一覧を提出するのがとても面倒だったのですが、裁判所に提出する書類だと言われていたので、『借金がなくなるなら……』という思いだけで何とか乗り越えました。

後日、弁護士さんと裁判所へ行き、支払い免除の決定が下りました。
弁護士費用はかかりましたが、今までの自転車操業が終わると思うと、とても晴れ晴れとした気持ちになり『これからは絶対に借金はしない!』と心に誓ったのです。