私が以前参列したお葬式で、派手に号泣する女性に遭遇したときの体験談です。私は悲しみに暮れているのかと思っていたけれど、周囲はなぜか彼女を冷たい目で見ていたのです。号泣女が周囲から疎まれていた理由とは?

親戚がにらんでいた理由が判明

出棺後に親戚からその理由を聞かされました。号泣女は故人の孫で、幼いころからさんざんお世話になっていたのに、介護を一切手伝っていなかったというのです。
親戚たちが「おばあちゃんに面倒をみてもらったでしょ。少しでもいいから」と、手伝いを要請したけれど、「忙しい」「自分には無理」と、そっけなく断ってきたのだとか。
そのくせ「生活が大変なの。孫の私がかわいいでしょ♡」と、遺産のおねだりはしっかりとしていたため、介護を担っていた親戚のから冷たい目で見られていたのです。

変わり身の早さにゾッ

号泣女は、葬式が終わるとピタリと泣き止みました。そして、出された料理にケチをつけたり、お供物を物色して「これもらって帰るから」と強奪を企てていたりと、やりたい放題しているのです。
あの号泣はなんだったんだ!? と、私はあぜん。彼女は「祖母の死を悲しむ私」をアピールしたかっただけなのでしょうか……。
何か理由があったのかもしれませんが、あまりの変わり身の早さにゾッとしてしまいました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子