割り箸の袋で箸置きを作ったり、ストローの袋を折りたたんだり、普段の生活の中で無意識に行う、習慣のような行動が誰にでもあるのではないでしょうか。今回は、相手の無意識の行動により、とんでもない事実が発覚した経験のある、私の知人Sさんに聞いたお話です。
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母の看病で実家へ

当時Sさんは結婚5年目。まだ子どもはおらず、旦那さんと2人暮らしでした。

夫婦仲は悪くはないのですが、最近旦那さんの仕事が多忙で帰りが遅いうえに休日出勤する日もあり、あまり2人で一緒に過ごす時間が作れずにいました。

そんなある日、Sさんのお母さんが食中毒で病院に運ばれたという知らせが入ってきました。
「心配だからちょっと実家に帰ってもいい? 色々面倒みてあげたいし、お父さんひとりだと何もできないから」
「もちろんだよ、お義母さん早くよくなるといいね」
Sさんは旦那さんに数日実家に帰ることを電話伝え、車で数時間かかる実家へ帰りました。

幸いお母さんの容態は軽く、すぐに退院することができたため、Sさんは2日後に自宅へ戻りました。

ケーキの空き箱を発見

まる2日ぶりに自宅へ戻ったSさんは、台所に白い箱が置いてあるのに気づきました。
「あら、ケーキ食べたのね」
その白い箱は、甘党の旦那さんが好んでよく買ってくるケーキ屋の箱でした。

「あ、明日ゴミの日だ」
ケーキの箱をつぶして捨てようとした時、中にケーキを包んでいたセロファンと銀紙が入ったままなのに気づいたSさん。

分別をするために箱から取り出すと、ぽろりと銀色の塊が足元に落ちました。
「ん? なんだこれ」
拾い上げてみると、それはケーキの下に敷いてあったであろう銀紙を、小さく折りたたんだものでした。

「旦那はこんなことしないのにな……誰かと一緒に食べたのかな?」
他の銀紙は食べた後そのままの状態で箱に入れられていたのに、1枚だけ小さくたたまれていることに、Sさん違和感をおぼえました。