トラブルというものは、予想外のタイミングで突然発生してしまうもの。
それが電車内という狭い空間の中で起こってしまうと、誰もが慌ててしまいますよね。
筆者の友人A子さんから、電車内で緊急事態に陥ってしまった時の話を聞きました。

超ブラック企業勤務。辞めたい

A子さんが20代の頃の事です。
勤めていた会社は、深夜まで残業したり、休日出勤が当たり前のようなところでした。
辞めたいと何度も伝えましたが、上司に上手い事かわされてしまい、中々辞めさせてもらえなかったのです。

後輩への引継ぎや異様な数のノルマを手渡され「これちゃんと終わらせてから辞めろよ」と、かなりの圧をかけられていたのでした。
それでも、もうちょっと頑張れば退職出来る! と頑張り続けていたのです。ところが……

電車の中でもどしてしまった。最悪……

頑張りすぎてしまったからか、原因不明の体調不良が続いていたのです。
本当なら休みたかったのですが、休んだらまた会社から何か言われるかもしれない。
仕事を押し付けられてしまうかもしれない。
そう思ったA子さんは、遅れてでも出勤することにしたのです。

熱でボーッとしたまま、電車に乗り込みました。
いつもより3時間も遅い電車だったので、車内はガラガラに空いていました。

座れて一安心していたのですが、いつも慣れているはずの電車の揺れが、あまりにも気持ち悪く感じてしまい……。
ヤバいと思った瞬間、そのまま床に嘔吐してしまったのです。

横に座っていたサラリーマンは、A子さんに声もかけずに席を立ってしまいました。
恥ずかしさと申し訳なさで俯いたまま、拭きものを探そうとすると……