家の中で何かがなくなる……自分の気のせいなら良いのですが、中には深刻な事態もあります。特にお金のことは気になりますよね。これは筆者の友人・Kから聞いたお財布からお金を抜いている犯人を突き止めたエピソードです。
お財布からお金が……
私は、急な集金などの時にすぐにお金を出せるので、いつもリビングにお財布を置いています。『お財布はここにある』ということは家族が全員知っていました。
ある日のこと、新聞の集金の人にお金を払おうとお財布を開けると、どうも千円札が足りないことに気付きました。確か千円札は6枚入っていたはずなのに……。『何かに使ったかな?』とその時はあまり気にしなかったのですが、何となくモヤモヤした感覚がありました。
その後も何となくお財布を誰かが勝手に触っている感じがしたのです。向きが変わっていたり、ファスナーがちゃんと閉まってなかったりと、気のせいでは済まされない違和感を覚えました。
え? もしかして?
ある日、夫が「少しお小遣いの金額をあげてくれない?」と頼んできました。
まさかとは思いましたが、念のためお財布のお金のことを問いただすと、素っ頓狂な顔をして「え? 知らないけど?」と言ったのです。
夫は嘘をつくとき、目をパチパチする癖があります。その時は本当に知らない様子だったので、夫への嫌疑は早々に晴れました。
子ども達はまだ小さいので、可能性があるのは同居している姑。私は犯人をあぶり出すために、ある作戦を決行することにしたのです。
作戦決行
私はお財布にお金を入れないようにしてみました。別の小銭入れにお金を入れ、バッグで常に持ち歩くようにしたのです。
すると姑の様子はだんだん落ち着かなくなりました。
ある日の夕食のとき「今日新聞の集金が来たけど、〇〇ちゃん(私)のお財布に中にお金が入ってなかったわよ。」と言い出しました。
私は作戦の一環として、新聞の集金は銀行引き落としに変更していたので、集金に来るはずがないんです。
そのことを姑に告げると、慌てたように「あら、じゃあ新聞屋さんの間違いね!」と明らかに動揺していました。