筆者の甥(弟の子)が、最近「パパがしんどい」とぼやいています。平日は塾通い、週末は武道、おすすめの本までパパが選んで買ってくる。「読む本くらい、自分で決めたい……」という甥から話を聞き、背中を押してやると? 大人が思っているよりも、子どもはしっかり考えているんだよ、というお話です。
甥の「パパがしんどい」
久しぶりに小学6年の甥に会ったら、ずいぶん深刻そうな顔で、「パパがしんどいんだ」と訴えてきました。
パパはわたしの弟なのですが、幼い頃から体が小さくて弱く、自分の息子には「強い男の子に」「何でも興味を持てる子に……」と、ついつい思いが強すぎてしまうのです。
幼いころから、甥は週末には武道を習い、平日は塾という日々が続いていました。
しかも「面白いから読んでみー」と、パパは自分が幼い頃に読んだ本をわざわざ買ってきて勧めるのです。
叔母の励ましに甥、立ち上がる……!
甥は正直言うと、パパが思うよりずっと知的好奇心が旺盛で、自立心が強い子です。本当は自分で選んで読んでみたい本もあるし、武道はそれほど好きではない、と自覚しつつあります。
わたしのところへ相談に来た甥に、「黙っていても相手には伝わらないよ。今、こうして教えてくれたみたいに、ちゃんと自分の気持ちをパパに伝えてごらん。きっとパパはわかってくれるよ。」とアドバイスをしました。
この言葉に力をもらった様子の甥が、ついに立ち上がって、パパのもとへ向かったのです。