美容院での失敗やハプニングは、誰でも1度は経験しているのではないでしょうか? 今回ご紹介するのは、美容師さんの思い込みから、悲惨な事態におちいってしまった、という友人から聞いたエピソードです。
ありえない仕上がりと、ありえない態度
ふと、目が覚めました。
鏡を見ると、前髪がとんでもない短さになっていました。
私はこんな髪型を依頼していません。
「え、なんですかこれ」と思わず聞くと
「いやぁ、あなたの希望の髪型ちょっと今風じゃないというか、ダサいというか。
だから、いい感じにしておいたよ!」と、暴言を放ちました。
「自分のおしゃれを押し付けるな!」
私は美容師さんへの溜まっていたフラストレーションと、髪型への絶望感で、涙がこぼれてきました。
「なにも泣かなくても……そっちの方がおしゃれよ?」と悪びれもしない美容師さん。
我慢できず、私は
「なぜ、あなたが勝手に髪型を変えていいと思ったんですか?
あなたの好みを押し付けないでください! あなたのセンスが正しいと思わないで!」
と泣きながら一気に気持ちをぶつけました。
「私はあなたのために」とかなんとか言い訳をする美容師さん。
そこに、異変を感じた店長さんが駆けつけてきてくれました。
事情を説明し、仕上がった髪型を見た店長さんは、「本当に申し訳ない」と謝ってくれて、担当を代わり、なんとか外に出られる髪型に修正してくれました。
なぜ、話を聞かずにここまで思い込めるんだろうと、解消しきれないモヤモヤした気持ちがありました。美容師さんとしてはその方がおしゃれだろうと思ってしてくれたことですが、こんな理不尽な目に遭わないためにも、これからははじめての美容院では絶対寝ないと決めました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:橘るい