料理が好きな筆者の友人A子さんの姑。けれど、姑の手料理は、正直変な味がするのです。しかし、舅も夫もそのことを指摘せず、困っていると……。

料理が大好きな姑

姑は料理が大好きで、料理本をたくさん持っています。道具にもこだわり、キッチンもお金をかけて最新設備搭載の素敵なキッチンにしていました。料理上手かと思いきや、正直言って、姑の料理はすごくまずいのです。

なぜこんなにもまずいのか、姑の調理を観察していると、レシピ通りにつくればいいのに、最終的にさまざまなちょい足しやアレンジをするのです。洋風の煮込み料理なのに「ここはやっぱオリーブオイルよりもごま油がツウなのよね~」と、ドバドバとごま油をかけます。

洋風と中華風がバトルするとんでもない味。すべての料理がこの調子でした。姑は料理を作るのは好きなのですが、作ったら満足するみたいで自分で作った料理を人に食べさせて、自分はほとんど食べないのです。

そのため、なんの検証も行われないアレンジ料理が並びます。姑は「アレンジできる私すごい!」というプライドがあるようで、誰も文句も言えず、まるで修行のように黙って食べるのでした。