子供たちが幼い頃は、大きなイベントでなくてもついついビデオカメラを回して、可愛らしい姿をよく録画していたものです。これは、私が体験した我が家のホームビデオにまつわる思わずゾッとするお話です。きっと気づいていないだけで、みなさんのおウチにもあるかもしれません……。

同時に気づいた異変

子供たちを寝かしつけた後、夫と2人で改めてビデオを見ていると、私はとあるシーンで違和感を感じました。

同じように異変を感じた夫と目が合い、半信半疑で巻き戻してもう1度再生すると、そのシーンは、何げないホテルでの朝の様子です。

動画のフレームは、身支度中の私から子供たちへと移り、ベランダではしゃぐ後ろ姿を捉えます。

ビデオを回しながら「朝から元気だなあ」と笑う夫。

次の瞬間、子供たちのはしゃぐ声と共に、はっきりと聞こえたその声に、私は思わず身ぶるいしてしまいました……。

「あーそびーましょーう」

夫ではない男の声でした。

永久に引き出しの奥へ……

そのビデオは、私たちの思い出を収録した大切なものでしたが、それ以降再生する事はなく、引き出しの奥に今も眠っています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Mie.W