私の知人Aさんに聞いたお話です。Aさんが毎朝犬の散歩をしていると、イケメンの男性と仲良くなりました。何度も顔を合わせていく中で「ひょっとして付き合えるんじゃ!?」と期待していたそうなのですが…。思わぬ形で残念な結末を迎えてしまった話をご紹介します。
イケメンの犬仲間
Aさんは当時25歳。実家で両親とペットのチワワと暮らしていました。
チワワの朝の散歩はAさんの担当で、会社に出勤する前に毎日20分ほど散歩するのが毎日の習慣でした。
Aさんには毎日チワワの散歩を楽しみにしているのですが、それにはある理由があります。
「今日もイケメンさんいるかな~♪」
それは、ここのところ毎日朝の散歩で犬を連れたイケメンと顔を合わせること。
最初はすれ違いざまに挨拶をするぐらいだったのですが、あまりに毎日顔を合わせるため、最近では少し立ち話をするようになっていました。
イケメンから誘われて……
「おはようございます」
いつもイケメンと少し話をする広場には、すでにイケメンが到着していてベンチに腰掛けていました。
「おはようございます、今日もいい天気ですね」
Aさんはそう答えて、そっとイケメンの隣りに腰かけました。イケメンは細身で背が高く、清潔感のある爽やかな男性。
Aさんはドキドキして、イケメンの目を見ることすらできません。
「あの……」
イケメンは優しくAさんに話しかけてきました。
「は、はい!?」
「この近くに犬を連れていけるカフェができたんですけど、良かったら週末にでも、一緒にどうですか?」
まさかのイケメンからのお誘いでした。
「よ、よろこんで!!!」
イケメンと連絡先を交換しながら、Aさんは内心ウキウキ。もしかしたら付き合えちゃうんじゃないの? という期待でいっぱいでした。