体調が悪い時くらいは、身体だけではなく心もゆっくり休めたいものですね。具合が悪い時に精神的な負荷をかけられると、余計に悪化してしまいます。今回は体調が悪い時にお姑さんから攻撃を受けた経験のある私の知人、Fさんに聞いたお話です。
嫁いびりのストレスで入院
Fさんは当時旦那さんと結婚したばかり。旦那さんの希望でお姑さんと同居をすることになったのですが、このお姑さんというのがなかなかの曲者。
Fさんのやることなすことに文句をつけ、嫌味や暴言を吐くので、Fさんは同居して半年ですっかりやつれてしまい、ついには身体を壊して入院することになってしまいました。
「ごめんな、気づいてやれなくて」
旦那さんにはいびられていることをずっと言えなかったFさんですが、さすがにストレス性の胃炎で入院となれば、旦那さんも嫁いびりが行われていることに気付き、Fさんを労わってくれました。
「私の方こそ、心配かけてごめんね」
「退院したら、同居を解消することも考えてるから」
「ありがとう……」
姑が見舞いに来て……
「Fさん、調子はどうだい」
旦那さんが帰るのを見計らったのか、入れ替わりにお姑さんが顔を出しました。
「あまり良くはないですけど」
自分がFさんのストレスの原因になっていることがわかっているはずなのに、お姑さんは不機嫌そうな顔でベッドの傍にある椅子に腰かけました。
「ふん、こんなことで入院なんてこらえ性がないね。もっと丈夫な子に嫁に来てもらえば良かったよ! まったく、本当に出来損ないの嫁だね! 」
「そんな……」
お姑さんは次々とFさんを罵倒する言葉を投げかけます。Fさんは薬でやっと押さえている胃の痛みが、再び蘇るのを感じました。