最近では料理にハマる男性が増えているといいますが、毎日の家事のひとつという認識より、趣味の一環として料理をしている男性も少なくはありません。今回は私の知人Tさんに聞いた、男の料理にまつわるお話をご紹介しましょう。
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料理にハマった旦那

Tさんは旦那さんと中学生になる娘との3人暮らし。

思春期を迎え、なかなか難しいお年頃の娘のハートをつかむために、旦那さんは娘さんの好きなメニューを作るところから始め、どんどん料理にハマっていきました。

ビーフストロガノフやパエリアなどかなり手の込んだ料理まで作れるようになり、休日の夜は旦那さんが夕食作りを担うように。

しかし旦那さんの料理はあくまで趣味であるため、かなり時間もかかりますし、材料費が高額になることもありました。

「材料にもこだわり抜く。これが男の料理なんだよ!」
旦那さんはそう言って毎週少しお高めのスーパーで材料を買い込むため、家計を預かるTさんはヒヤヒヤしていました。

後片付けをしないまま……

材料費と同じく、Tさんの頭を悩ませていたものがもうひとつ。

それは、旦那さんは料理を作るだけ作り、食べ終わるとソファーでゴロゴロとくつろぎだすので、後片付けを全くしてくれないことでした。

台所は旦那さんが使った調理器具や余った食材などで散らかったまま放置され、Tさんは毎回ため息をつきながら大量の洗い物をこなしていました。

そんなある日、いつものように凝った夕食を作って皆で食べたあと、Tさんがそろそろ片付けようかと腰を上げた時でした。

娘さんが「アイス食べたいなー」と言いながら台所にやってきたのです。

「ちょっと……なにこれ?」
シンクには汚れがついたままの調理器具が放置され、コンロはトマトのソースが跳ねたまま。悲惨な状況の台所を見て、娘さんは言葉を失いました。