お気に入りの服って、多少きつくなってもなかなか捨てられませんよね。「痩せたら着られるかも」と思って置いておく人もいるのではないでしょうか。今回は私が経験した、お気に入りのスカートで起きた事件についてお話します。
お気に入りのスカート
当時私は社会人になったばかりで、必死のダイエット中でした。何故なら、慣れない仕事のストレスで手持ちの服がみんなきつくなってしまったからです。
「ヤバい、このスカートも入らない……」
ある日の朝、私は去年買ったお気に入りのスカートを着てみたものの、ウエストがきつくてホックがとまらずに苦労していました。
それは就職が決まってすぐに買ったスカートで、かなりいいお値段のするお気に入りのスカート。自分へのご褒美で買ったのに、もう入らないなんて……と私はがっくり肩を落としました。
無理矢理穿いてみたら
「あ、こうしたらイケる!」
思い切りお腹をへこませてみると、なんとかスカートのホックが留まりました。
「よかった、まだ穿けるじゃん」
私はお腹が締め付けられる苦しさをこらえ、会社に行くために家を出ました。
「おはよう! 今日は素敵なスカート穿いてるね」
「ありがとう、お気に入りなの!」
出勤するなり同僚に言われ、私はとてもいい気分でした。ちょっと無理をしたけれど、穿いてきてよかったなあなんて思ったりして。
「さあ、仕事しますか!」
そう呟いて、自分の席に腰を下ろした時、事件は起こりました。