先輩が後輩の指導をするのは仕事上必要なことです。
しかし「叱ること」自体が目的になって、なんでもかんでも指摘する人がいたら……。
今回はそんな人を黙らせた瞬間を目撃したという友人から聞いたお話です。

ミスの指摘ばかりする職場の先輩

私の職場には、悩みの種になっている先輩がいました。
この先輩は、「後輩のミスを見つけて叱ること」が先輩の役目だと思っているような人でした。

そのため1日のほとんどを人のミス探しにあてているのでは? と思うほど、毎日私たち後輩の作った書類のチェックに時間を費やしていました。

この先輩の口ぐせは「ちゃんとして!」でした。

「いいからちゃんとして!」

私も最初は「自分が至らないからだ」と思って必死でミスを無くそうとしていました。

ですが先輩は、どこが間違っているのか聞いても教えてくれず「いいからちゃんとして!」と言うばかり。

どうしてもミスしている箇所が見つけられず、「どこが間違っているか教えてください。」と聞きに行くと
「私がやっておくから」と言う先輩。

「今後のために、どこがどう間違っていたのか教えてください。」と質問しても、「今忙しいから」と結局教えてもらえませんでした。

今考えるとどう考えてもおかしいのですが、「自分のミスが原因で迷惑をかけられない」と思っていた私はこれ以上追求することができませんでした。

新入社員さんが正論で論破

少しして若い女性が入社してきました。まじめで丁寧に仕事をしてくれる人でした。

先輩はいつものように「間違っているから、ちゃんとして!」とその新入社員を叱ります。

「具体的にどこが間違っているのか教えてもらえますか?」と質問する新入社員さんに対して
「いいからちゃんとして!」という先輩。

そんな先輩に対して
「何が間違っているかがわからないと、ちゃんとしようがありません。間違っている箇所を教えてください。」
と、新入社員さんはごもっともな正論で質問を返していました。

すると、先輩の回答がどうも歯切れが悪いのです。
「忙しいから、自分で探して」などと言って逃げようとします。

ですが新入社員さんは「間違っている場所を教えていただくだけなので、時間はかかりません。」と逃しません。

ここで先輩はとんでもない発言をしました。