住む場所が違えば風習も違うもの。郷に入れば郷に従えと言いますが、やはり予想外のことに戸惑ってしまうこともありますよね。ということで今回は結婚を機に遠方に引っ越した友人から聞いたエピソードをご紹介します。
初めての土地に戸惑いの連続
友人のA子は都内で暮らしていましたが、結婚を機に遠方の夫の地元に移り住むことになりました。
生まれも育ちも東京のA子にとって、初めての土地は戸惑いの連続。
聞きなれない方言や、初めて知る風習などに、いちいちビックリしてしまいます。
近くに住む姑はそんなA子のぎこちなさが気に入らないのか、「A子さんは本当に世間知らずねぇ」「さっさと慣れてくれないとこっちが恥ずかしいわ」とキツイ言葉を投げかけてきます。
親戚の法事に出席したが……
そんなある日、夫の親戚宅で法事がありました。
A子は失礼があってはいけないと思い、姑に詳細を聞こうと思いましたが、姑は「そんなの聞くまでもない常識でしょ」と冷たく、ろくに教えてくれません。
仕方なくA子は、ネットで調べてなんとか必要なものを揃えました。
当日、夫とともに法事に訪れたA子。
用意してきた香典袋を取り出すと、それを見た周囲の人たちが思わず声をあげました。
A子が用意した香典袋は黒と白の水引のものだったのですが、この地域ではなんと法事のときは黄と白の水引のものを用意するのが常識だったのです!
嬉々として言いふらす姑!
それを見て、姑はニヤリ!
A子の夫が席を外したのを見計らい、「ほんと常識のない嫁で恥ずかしいわぁ。法事の時は黄と白の水引に決まってるわよね! これだから都会育ちのお嬢さんは」と親戚一同の前で言いふらして馬鹿にしました。
A子は顔から火が出るほど恥ずかしく、俯いて耐えるしかありませんでした。