冠婚葬祭の席には、ちょっと独特のルールがありますよね。分かってはいるものの用意が間に合わないなんてことも。今回は、私の友人から聞いたお葬式の服装マナーでひと悶着あったエピソードを紹介します。
祖母の訃報
私の友人Aさんの祖母がある暑い夏の日に亡くなりました。Aさんは、東京で一人暮らしをしていたので、遠く離れた実家にすぐに帰れず、お通夜の時間ギリギリに帰省しそのまま会場に行くことに。
Aさんは、ちょうどプロジェクトの責任者を担当しており、一番大変な時期でした。なので、プライベートの時間がなかなか確保できず、お葬式の準備がままならない状態です。
Aさんがその中で一番気になっていたのがストッキング。黒色を用意した方がいいことは知っていましたが、仕事が終わると店は閉まってしまうので、買いに行く暇がありませんでした。
ネットで調べたところ、ベージュもマナー違反ではないという意見もあったので、家にあるベージュのストッキングを穿いて会場へ向かったのです。
お葬式に参列すると
しかし、当日ベージュのストッキングを穿いて参列すると、誰なのかもわからない親戚たちに「まあ、なんてマナー知らずなの。お葬式にベージュのストッキングなんて」と次々に責め立てられたのです。
Aさんもあまりにも責め立てられるので、その場にいるのが辛くなってきたその時でした。