子どもがいても離婚することや、その後に再婚することは、昔に比べて特別珍しいことではなくなりました。子どもがいるパートナーとの再婚は増えてきていますが、トラブルが起きる可能性があることも事実。これは筆者の友人Kが体験した、ステップファミリーのお話です。
息子を連れた再婚
私は息子が1歳の時に離婚をし、小学4年生になる頃に今の夫と再婚をしました。夫は初婚でしたが、息子の存在を理解してとても仲の良い状態が続いていたため、私も再婚を決意したのです。
最初の頃、夫と息子の関係はとても良好でした。本当の親子のように仲良しで、男同士の仲に私が入れなかったくらいです。そして、再婚後に授かった女の子が産まれると、息子はお兄ちゃんとして大活躍! しかし、そんな息子も中学生になると反抗期が訪れ、夫との関係がだんだん悪くなっていったのです。
夫と息子のトラブル
夫はとにかく口調のキツイ人です。普段はそうでもないのですが、怒るととても怖い口調で、息子を責めるようなことが多かったのです。
息子は反抗期ということもあって、かなり荒れていました。私や妹に対しては普通に接していましたが、夫とは口もきかず、そんな態度に腹を立てた夫が息子を罵る……という負のスパイラルのようなトラブルが増えていったのです。
あまりの冷戦状態に、私は一時期離婚も考えました。「パパが欲しい」という息子の願いも含めて決めた再婚でしたが、私の決断が息子に大きなストレスを与えているのではないかと悩み続ける日々。長女がまだ小さいこともあり、息子とは励ましあいながら生活をする状態が続きました。
急な入院
長女が2歳になる頃、私は体調を崩して入院しなければいけない状態になりました。実家の母が助けに来てくれましたが、2週間の入院は家族にとても不自由な思いをさせてしまうことに……。
そんな中で大活躍だったのが息子です。学校から帰ってくると妹の面倒をよく見てくれると母が手放しに褒めていました。母がいたこともあり、夫とのトラブルはなかったそうですが、息子の中ではこの時も父親に対する嫌悪感でいっぱいだったのです。