カスタマーハラスメントという言葉が周知されつつあります。お客様は神様ではない……いくら自分が客の立場でも、して良いことと悪いことがありますよね。これは筆者が実際に遭遇したとんでもない『お客様』のエピソードです。
レジでもめている『お客様』
私はいつも近所にあるスーパーで買い物をしています。個人で経営しているスーパーですが、品揃えも豊富で、価格も安いことから地元の人に愛されているスーパーです。
ある日、いつものようにこのスーパーへ買い物に行くと、特売日ということもあって少し混雑していました。目当ての品物を買いレジへ向かうと、私の前に並んでいた高齢の男性が何やらレジの店員さんに大きな声をあげて詰め寄り始めたのです。
どうやらチラシの金額と実際にレジに登録された金額が違うという内容のようでした。
相手の話も聞かず……
事の発端は卵。
チラシに載っていた卵は『Mサイズ10個入』のもの、男性が購入しようとしていたのは『LLサイズ10個入』の卵だったのです。レジの店員さんは怒鳴られながらもチラシ掲載の卵と、男性が買おうとしていた卵の違いを説明していました。
それでも男性は店員さんの話など一切聞こえていないように「わかりにくいチラシが悪い!」「置き場所を似たようなところに置いてあるのが悪い!」とイチャモンをつけていたのです。終いには
「お前じゃ話にならない! 店長を呼べ!」
と、顔を真っ赤にして大きな声で店長を呼ぶように怒鳴り散らしていました。
店長登場
騒ぎを聞きつけた店長さんが男性の元へやって来ました。その間も男性はレジの店員さんにずっと文句を言っていて、何を言っているのかわからないほど興奮し始めていました。
店長さんは男性の話を聞いていたようで「こちらで商品をお取替えします。わかりにくい陳列でご迷惑をおかけしました」と謝ったのですが、男性は収まりません。
そのうち「俺のことバカにしやがって!」と店長さんにつかみかかったのです。その様子を見ていたお客さんの誰かが警察に通報をしたようで、警察官が店内にやって来ました。