筆者の知人Aさんから聞いた話です。Aさんの義実家は遠方にあるため、お盆や年末にのみ帰省をするという関係です。しかし、帰省の度に、姑からある嫌がらせを受け続けたことで、Aさんはイライラを募らせていったのでした。
苦手な納豆を必ず出す姑
「やっぱり健康にはこれが一番よね」
Aさんが義実家に行くと、姑は必ずAさんの苦手な納豆を出してきます。正直、朝ご飯だけなら仕方ないかと思いますが、毎食出してくるというのだから驚きです。
納豆ご飯だけならともかく、納豆味噌汁や納豆オムレツなど、レパートリーは無限大。毎食登場です。
もちろん夫はAさんが納豆嫌いなことは知っているし、姑にも伝えたことはあります。それなのに納豆を出し続けるなんて……Aさんは「絶対に嫌がらせだ」と疑ってやみませんでした。
「私のご飯がまずかったかしら」
それでもAさんは、出された納豆料理を我慢して食べていました。ただ、どうしても匂いが苦手で、一瞬「ウッ」と眉間にしわを寄せてしまった時です。
「私のご飯がまずかったかしら……ごめんなさいね」
姑はAさんに涙目でこう言ってきたのです。
「そんなことないですよ!」と必死に抵抗するAさんでしたが、なぜか「ごめんなさい」と泣きながら繰り返す姑。その姿はまるで悲劇のヒロインぶっているようでした。