この世の中には理屈で説明のできない珍現象があります。信じていなかった人でも、実際に遭遇した時にどう感じるのか……。これは筆者が実際に高校時代に経験した不思議で怖いお話です。
仏教学校の生活
私は高校時代、仏教系の学校で過ごしました。毎朝お経を唱えたり、実際にお寺で座禅を組んだり……。学校の隣には経営母体のお寺があり、校舎の横には大規模な墓地がありました。
私は入学と同時にバスケ部に入部。バスケが大好きだったので、朝から晩までバスケット漬けの生活を送っていました。そして夏休みには、学校で1週間の合宿があると聞き、楽しみにしていたのです。
心配そうな先輩
ある日の帰り道、合宿を楽しみにしていた私に、仲の良かった先輩が心配そうに聞いてきました。
「ねぇ、〇〇(私)は霊感強い方?」
私は自分でもびっくりするほど霊感といったものはなく、今まで何かを感じたとか何かが見えたということはなかったので、そのまま正直に伝えました。するとその先輩は「じゃあ大丈夫かな」と不安気に笑ったのです。
嫌なウワサ
その日の先輩の様子が気になり、私は同じ部活のメンバーにそれとなく聞いてみました。そこで初めて先輩の心配そうな様子に合点がいったのです。
●夜になると大勢の人が歩いてくる音がする
●トイレに入っていると上の開いている部分から急に水が垂れてくる
●寝ていると誰かに足を引っ張られる。
これは学校内で合宿をしたバスケ部の先輩が経験したことらしく、知っている人はかなりおびえているとのこと。だから「霊感強い方?」と聞かれたんだと思いました。