教師をしている筆者の友人から聞いた話です。晴れの卒業式に、朝からとんでもないことが起き、校内にパトカーが乗り込んでくる事態に……!どんなことが起きたのかさっそく見ていきましょう。

卒業式の早朝、出勤すると

やっと迎えた卒業式でした。
教師である友人は、朝から袴の着付をしてもらって、念のため早めに学校に出勤しました。

でも、校内に入るなり、目を疑いました。
なんと、校舎のガラスはすべて割られ、塀には教師への悪口が緑のペンキで大きく書かれていました。
「どうしよう」
パニックになりながら、警察に通報しました。

「お礼参り」と呼ばれる、卒業生たちの最後の迷惑行為は、時々あることでした。

勝負服で登校する生徒たち

すぐにパトカーに乗った警察官数名が、駆けつけてきました。
「こんなこともあろうかと、待機していましたよ」という警察官の言葉に、思わず泣きそうに。

そこへ、特攻服や背中に派手な刺繍が入った学ランを着た卒業生たちが、登校してきました。
内心ドキドキしながら、精一杯、虚勢を張っていたのでしょう。
警察官にギロリ、とひと睨みされると、大慌てで普段の制服に着替えていました。

過去の卒業生たちが、自動車で押し寄せる可能性があったので、警察の方々はそのまま校内に入りました。
保護者は「何があったんだろう?」と不安そうにしていました。
実は、その時にはもう、ガラスもペンキも綺麗に修復されていたのです。