ブランド至上主義なんて聞くと、いかにも「マウントをとってきそう」と感じますよね。
ですが今回紹介するBさんは、普通のマウントさんとはちょっと違うようでした。これは友人のAさんから聞いたエピソードです。

ブランド至上主義

Aさんには、Bさんという友人がいました。

Bさんは、徹底したブランド至上主義で、ノーブランドは恥だと本気で思っていました。

ですがブランド品を身につけることがあたりまえだと思っているので、ブランドの自慢をしたり、マウントをとってきたりはしません。

ちょっと変わってはいるものの、価値観は人それぞれなので普通にいい友だちとして仲よくしていました。

「ノーブランドなんて、恥ずかしくないの?」

たいていの人はむしろ、ブランド品を身につけているほうが珍しいくらいでしょう。

Aさんも、ブランド品なんてほぼ身につけません。

ある日Bさんとカフェでお茶をしていたとき

真剣な顔をしたBさんが

「なぜノーブランドの服着ているの? 恥ずかしくないの?」
と言い出しました。

突然の質問に、Aさんは飲み物を吹き出しそうになりました。

これ、イヤミじゃなく本気なんです。

Bさんのなかでは
「なんでパンツはいてないの? 恥ずかしくないの?」
くらいの感覚なのだそうです。

ズバッと正論で返す

Aさんはどう言おうかとしばらく考えて

「全然恥ずかしくないよ。それより、そんな下品で失礼な質問をするほうが恥ずかしいと思う。」

「Bのことは好きだけど、その質問は本当に失礼で不愉快だよ。」

とはっきり言いました。