義実家のご近所さんとのお付き合いって、一緒に住んでいないとあまり気にしていない人も多いのではないでしょうか。今回は急に義実家に住むことになり、お姑さんが原因のご近所トラブルに巻き込まれてしまった私の知人、Oさんのお話です。

義両親が老人ホームへ

Oさんは当時、結婚して10年目の主婦でした。

旦那さんの両親とは車で10分ほどのところで別居をしていましたが、義父が軽い脳梗塞を患ったのをきっかけに、義両親2人とも高級老人ホームへ入居することになりました。

「突然だけど、俺の実家で暮らしてもいいかな」
義両親が2人とも実家を出ることになったため、実家が空き家になってしまいます。

そこで賃貸マンションに暮らしていたOさん夫婦が義実家に住み、生まれ育った家を守りたいと旦那さんが言ったのでした。

「うん、わかった。せっかく立派なおうちがあるんだもんね」
Oさんが承諾したため、Oさん夫婦は急いで荷物を整理し、義実家に引っ越すことになりました。

義両親が老人ホームに入居するまでの間、Oさんは老人ホームの入居の手続きや義両親2人の荷造りを手伝い、献身的に尽くしました。

ご近所さんの異変

無事に義両親を老人ホームへ送り届けた後、Oさんは改めてご近所さんに挨拶まわりをして、家は自分たち夫婦が引き継ぐことを伝えました。

「これからよろしくお願いします!」
「はあ……まあ、よろしく 」
周辺の家を何軒訪問しても、出てきたご近所さんの表情は硬く、反応も冷たいものでした。

それから何ヶ月経ってもご近所さんは皆Oさんには冷たい態度のまま。挨拶をしても無視されることが何度もありました。

「あんまり仲良くなれないかも…… 私、嫌われてるのかな」
Oさんは落ち込みながらも、地域の清掃活動や町内会の集まりには積極的に参加し、なんとかご近所さんに馴染もうと努力しました。

お隣りさんが教えてくれた真相とは

お隣りさん「あなた本当によく頑張ってるわよね」
ある日、地域の清掃活動で汗を流していたOさんに、突然お隣りさんが声をかけてくれました。

「ずっと無視していてごめんね、ちょっと良くない噂を聞いたものだから。でもあなた、噂で聞いたような人とは全然違うわ。見てたらわかるわよ」
「良くない噂、ですか……?」
お隣りさんはポケットからスマホを取り出して、あるメールを見せてくれました。