その土地ならではの風習には、他から来た人々にとって理解しがたいものもあります。これは筆者の友人が群馬県に引っ越したときに体験した『地方だけの常識』に驚いた話です。

群馬県に引っ越すことになった友人

私の友人は、旦那さんの仕事の関係で神奈川県から群馬県に引っ越すことになりました。本人は住み慣れた土地を離れることに寂しがっていましたが、高速道路を使えば地元まで2時間ほどで行ける距離だと慰め、みんなで遊びに行くから……と見送りました。

慣れない生活を友人たちと心配していましたが、「思ったよりも楽しいしいい所だ」と報告があったので、ほっとしていました。

御香典の金額

友人が引っ越して2ヶ月が経った頃、旦那さんの同僚が病気で亡くなるという不幸がありました。旦那さんが仲良くしていた人だったので、お通夜に参列することを聞いた友人は「御香典は1万円用意すればいい?」と相場の金額で聞いたそうです。

すると旦那さんは真顔で「えぇ? 新生活だからみんなで1人2千円って決まってるから。」と答えたとか。『新生活』という単語の意味も、2千円という金額の低さもわからず、友人は本当に戸惑ってしまったと言います。