満員電車は通勤でも通学でも気が重いものです……。知らない人があれほど近くにいることは他のシーンでは考えられません! これは筆者が高校時代、友人のA子と一緒に乗っていた電車内のお話です。
毎日ダダ混み! 急行で20分止まらない電車
私は高校時代、ある路線の電車を使って通学していました。友人のA子とは仲が良く、家も近所だったため、毎朝すし詰め状態の電車にもみくちゃにされながら一緒に通っていたのですが……。
私たちが乗っていた電車は、急行電車。各駅停車の駅には止まらずに走るため、私たちが乗る駅から終点まで、ノンストップで20分走り続けるのです。この20分はかなり地獄で、気分が悪くなり終点で駅員さんに運ばれる人もたくさんいました。
身動きの取れない状態なので、痴漢騒ぎも多かったですが、路線が一つしかないため渋々ダダ混みの電車に乗っている毎日でした。
かわいいA子が遭った被害
友人のA子は身長が150センチほどで、全体的に華奢なイメージ。黒いロングヘアがとてもキレイで、他校の男子生徒に一目惚れされたこともありました。
そんなA子がダダ混みの電車内で遭った被害は、痴漢行為です。車両を替えても、1本早い電車に乗っても、かなりの頻度で被害に遭うようになり「絶対同じヤツだと思う」と悩んでいました。
A子に痴漢行為をした男
ある日、A子と私がいつものように電車に乗っていると、A子が私に目配せをしてきました。どうやらいつもの痴漢がA子に悪さをしていたようで、時計を見るとまだ終点までに10分以上かかる状態でした。
A子はカバンで押したり、身体をひねったりしていましたが、一向にやめる気配がなかったようで、しばらくするといきなり男性の声で「痛ぇ!」という大きな声が車内に響き渡りました。