体調が悪く、どうしても長期間仕事を休まざるを得ないこともありますよね。それが忙しい時期なら、同僚たちに申し訳ないと思ってしまうのではないでしょうか。今回は仕事を休んだことがきっかけで大変なことになってしまった私の知人、Aさんのお話です。
体調不良で休職
Aさんは当時、金融系の会社に勤めていました。その会社は年に数回繁忙期があり、その際は残業で帰宅が深夜になることもありました。
その時も繁忙期で連日帰宅が遅く、それがきっかけでAさんは体調を崩してしばらく入院することになってしまったのです。
「すみません、忙しい時期に……」
会社に入院することを伝えると、上司からはしばらく休職することを勧められたAさん。同僚たちからも体調を気遣うLINEが何通も届いていました。
仕事は忙しいものの職場の人間関係は良好で、Aさんは早く復帰したいと思いながら休職期間に入りました。
出社すると……
Aさんが休職している間、再びやってきた繁忙期で他の同僚からは連絡が途絶えましたが、同僚のひとり、Tさんだけは毎日のように「体調はどう? 」と連絡をくれていました。
AさんはTさんの気遣いが嬉しく、LINEが届くのを毎日楽しみにしていました。
数週間後、体調が回復したAさんは無事に出社しました。
「長い間お休みをいただいて、すみませんでした! 」
しかし、久しぶりに職場に復帰したAさんへの同僚たちの反応は、非常に冷たいものでした。
「ふーん、帰って来たんだ」
「辞めちゃうのかと思ったわ」
「もうちょっと休んどけば? 色々用事もあるでしょうし」
繁忙期に休んでしまったことが同僚の反感を買ってしまったのかと、Aさんはひどくショックを受けました。
そんなAさんに、Tさんだけは優しく「帰ってくるのを待ってたよ」と言ってくれたのだけが救いでした。