仕事帰りに友達と食事をしていてすっかり帰宅が遅くなってしまった日。
終電近い電車で最寄駅まで帰り、いつものように原付を停めている駐輪場へ向かっていたときに体験した、私のエピソードを紹介します。

必死で叫び続けた結果

「終わった。」
心の中でそう思いました。
あぁ、私このまま襲われるんだと。

でも私はそんな簡単には負けません!
必死に声を上げ続けました。
人って、本当に危機迫ったときには「キャー!」なんて甲高い声は出ないんです。
どすの利いた声で、叫んで助けを求めました。

もちろん、その間も手足を動かして必死に抵抗をしました。
あまりに大人しくならない私に、相手もやばいと思ったのでしょう。
諦めて走って逃げたのです。
不幸中の幸い、地面に押し倒されたのみで他には何もされずに済んだ私は、流石に恐怖で体が震えていましたが、一刻も早くこの場を去らなくてはと思い、原付に乗り家へ向かおうとしました。

駐輪場を出て曲がり角を曲がろうとした瞬間、奴はまだその角に隠れていたのです!
でも原付に乗っているため、私も強気です。

「ふざけんじゃねーよ!! この野郎!!」

と精一杯の罵声を浴びせて原付で立ち去りました。
今思えば警察に相談したり、何か行動すべきだったのですが、そのときはさすがに気も動転しておりそれが自分の精一杯でした。

二度とその駐輪場は使えなくなりました

家に到着すると、まだ体は震えていました。
そりゃそうですよね。
とにかく落ち着こうと、友人何人かに連絡して繋がった友人に電話で話を聞いてもらい落ち着きを取り戻しました。

線路沿いではあったけれど、周りには住宅もありそこまで危険な道でもなかったのですが、いつ何があるかわかりません。
今回は未遂で済みましたが、運が悪かったらどうなっていたのだろうと考えると本当に恐怖でしかないです。

その後、私はその駐輪場は使えなくなりました。
駅も、なるべく別の駅を利用したり、その駅を使うときはバスを利用するようになりました。
これまでで一番ゾッとした体験です。
みなさんも背後には気をつけて……。

ltnライター:なつみん