そこで、何個か、「これ、かわいい!」と言ってあげたそうなのですが……。
「センスないから選んで」夫の一言で、まさかの結末
そう夫に頼まれたのは、誕生日を控えたある日のこと。これまでも、私の誕生日プレゼントには、正直「うーん……」と思うものが多くありました。結婚指輪は一緒に選んだからいいけれど、もう少し見る目を養ってほしいと思っていた矢先のお願いに、私は内心「ついに私の好みを知ってくれる気になったのかな」と嬉しくなったのです。
旦那と共に宝石店へ
「わかった!」と快諾し、私たちは二人で宝石店へ向かいました。普段はなかなか足を踏み入れない、少し敷居の高いお店。キラキラと輝くジュエリーを前に、私は「きっとここで、私へのプレゼントを選んでくれるんだ」と期待に胸を膨らませていました。
「値段は気にしなくていいから」
夫の太っ腹な言葉に驚きつつも、私は値札を見ずに「これ、かわいい!」「こっちの揺れるペンダントも素敵だね」と、いくつかアクセサリーをチョイスしました。夫は私の選んだものを真剣に見てくれ、「教えてくれてありがとう」と感謝の言葉を口にしてくれました。
領収書から見つかった「裏切り」
その日は何も買わずに帰宅。私は、後日サプライズでプレゼントしてくれるのだろうと、心待ちにしていました。しかし、いつまで経っても夫が何かをくれることはありません。
数週間後、たまたま見つけた宝石店の領収書。夫を問い詰めた結果、私は信じられない事実を知ることになります。
「それは、不倫相手にあげたんだ」
私が心を込めて選んだアクセサリーは、すべて不倫相手のものだったのです。怒りや悲しみを通り越して、なぜ私が不倫相手へのプレゼントを選ばされなければならなかったのか、とてつもない憤りがこみ上げてきました。
その日は買わずに、帰宅
この出来事をきっかけに、私は迷うことなく夫と離婚しました。
大切な人を見る目を養うこと。そして何より、自分自身の気持ちに正直に生きること。この経験は、私に大切なことを教えてくれました。
今は自分の幸せを第一に考え、新しい人生を前向きに歩んでいます。過去の経験を糧に、これからはもっと自分を大切にしていこうと思います。
ltnライター:サンマ雲