今回は、私の友人Iさんから聞いた、PTA予算を勝手に節減したママ友トラブルエピソードを紹介します。
「今年度のPTA予算は少ないので節減を!」 といわれ……
Iさんの息子さんが、小学校にいたときことです。
Iさんの家は自営業。
混雑する時間帯以外は予定を合わせられるため、小学校のPTA役員を引き受けることにしました。
最初のPTA役員会議で、会計担当のママさんから
「昨年度の創立50周年式典で費用を使ったため、今年度のPTA予算は少なくなっています。そのため、経費を節減しなければなりません」
といわれました。
とはいっても、昨年度が特別なだけ。
今年度は通常どおりなので、行事が増えない限りは大丈夫のはずです。
役員のみんなで協力をして、なるべく余計な費用をかけず、通年の流れに沿ってやることにしました。
「役員のお弁当はキャンセル!」 って、勝手に決めないで欲しかった……!!
運動会のシーズンになり、役員の仕事は大忙し。
設営準備を手伝ったり、来賓への招待状の発送作業を手伝ったり、毎日バタバタと過ごしていました。
運動会直前の役員会議のときに、再び会計担当のママさんから話がありました。
「運動会の日もPTAの役員はお手伝いで忙しいので、例年ではお弁当を注文しています。しかし、今年は経費削減のために、役員のお弁当はキャンセルしました!」
突然の言葉に、その場にいた役員全員が唖然。
みんなに相談なく、勝手にキャンセルしたというのです……!
いくら経費削減のためとはいえ、ひとことくらい相談して欲しかった、と思ったIさん。
しかし、もうキャンセルしてしまったのなら、仕方がありません。
役員の人たちはみんな、お弁当を持ってくることにしました。
来賓のぶんまでお弁当がキャンセル!? 「うち、お弁当屋だから持ってきますよ」 というと……?
運動会当日になり、事件が起きました。
来賓の控え室で、お昼のお弁当を並べる準備をしにきた、Iさんと会計担当のママさん。
しかし、届いているはずのお弁当が見当たりません。
焦ったママ友は、職員室に確認をしにいきました。
……が、お弁当業者はきていないというのです。
「な、なんでお弁当が届いてないの……!!?」
Iさんは、近くにあった 【運動会の計画書】 を確認。
すると、そこにあったのは……
「あの……PTA役員のお弁当をキャンセルした日に、全部のお弁当がキャンセルになっていますけど……?」
「え、う、ううう、うそ……っ!!?」
発注書に書かれていたのは、【キャンセル】の文字。
実は、会計担当のママさんは、間違えて全部のお弁当をキャンセルしてしまったのです!!
みるみるうちに、顔面蒼白になっていった、会計担当のママさん。
さらに、お手伝いをするPTA役員が続々とやってきて、大騒ぎに……。
そんななか、Iさんはスマホを取り出して、ある場所に電話をかけました。
電話を終えたIさんは、大騒ぎになっているPTA役員のみんなに声をかけました。
「あの、うちお弁当屋なんです。いま主人に電話したら、その数のお弁当ならすぐ渡せるっていうから、持ってきますね」
というと、その場のみんなが安堵の声をあげました。
さらに、役員のお弁当を勝手にキャンセルした、会計担当のママさんの態度も一変!!
「あ、ありがとう……!! 本当に、ありがとう……!!」
と、何度も感謝の言葉をいいました。
それ依頼、会計担当のママさんが勝手な行動をすることはなくなりました。
事前の会議で 【提案】 をするようになった、とのことです。
まとめ
経費を削減しなければならない、ということばかり考えてしまい、他への配慮が欠けてしまいましたね。
複数人で作業をするときには、単独行動は禁物です。
報連相を大切にしましょう。
ftnコラムニスト:haru